SOXLは半導体関連銘柄に投資ができるETFであり、短期投資の対象としても人気が高い銘柄。
本記事では「SOXLという名前は知っているけど、どんな銘柄なのかはあまり知らない…」という方のために、
- SOXLとは?セクター別比率や上位組入銘柄
- SOXLの将来性
- SOXLに投資をするための2つの方法
についてご紹介していきたいと思います。
SOXLとは?投資対象・内容は?
SOXLとはアメリカ・NYSE ARCAに上場しているレバレッジETFのことで、正式名称は「Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF」です。
実はSOXLには対となる「SOXS」という銘柄も存在しています。
- ブル3倍(買いレバレッジ3倍)→SOXL
- ベア3倍(売りレバレッジ3倍)→SOXS
レバレッジ3倍ということで、ある程度ハイリスクハイリターン銘柄であることが分かります。
SOXLのセクター別構成比率
SOXLのセクター別構成比率を見てみましょう。
半導体 | 81.06% |
---|---|
半導体製造装置 | 18.94% |
半導体と製造装置のみへの投資が100%を占めています。
半導体とは「電気を通す導体」「絶縁体」の中間の性質を持っているもの。電気のオンオフの電流制御を行うために必要なもので、スマホ・パソコン・タブレット・ゲーム機・テレビなどの機器はもちろんエアコン・炊飯器・洗濯機・LED電球・エコキュートなど身の回りの「家電」ほぼ全てに使われている。
SOXLの上位組入10銘柄
続いて、SOXLの上位組入銘柄をご紹介します。
企業名 | 組入比率 |
---|---|
エヌビディア | 8.06% |
テキサス・インスツルメンツ | 7.93% |
クアルコム | 7.84% |
インテル | 7.66% |
ブロードコム・リミテッド | 7.42% |
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ | 4.35% |
マイクロン・テクノロジー | 4.20% |
NXPセミコンダクターズ | 4.09% |
ラムリサーチ | 4.07% |
台湾セミコンダクター | 4.06% |
組入比率1位のエヌビディアは、20年以上この業界でトップを走り続けている企業。
SOXLの将来性は?億り人になることは可能?
半導体銘柄に集中して分散投資ができるSOXL。まずは過去のチャートから見てみましょう。
- コロナショック前:〜20ドル
- コロナショック後:2020年3月に4ドル代をつけた後、2021年末に68ドルの最高値を記録
- 現在(2023年〜):20ドル前後で推移
コロナショックからの回復期にはかなり高値をつけたことが分かりますね。
半導体銘柄=景気に敏感なシクリカル銘柄
半導体は代表的なシクリカル(景気敏感)銘柄。
ディフェンシブ銘柄と比較してボラティリティがかなり大きいので、今後好景気に向かって大きく伸びた際はSOXLで億り人になれる可能性も十分にあると考えられそうです。
SOXLの分配金は期待できない
SOXLは経費率が高く、分配金はほぼ期待できないため「値上がり益」のみを狙うイメージになります。
過去の値動きを見ても激しめなので、長期投資としてインカムゲインを狙うの銘柄としては向いていないかもしれません。
SOXLに投資をする2つの方法
SOXLに投資をする方法は、現物取引とCFD取引の2種類があります。
ここではSOXLに投資する方法として
- 現物取引
- CFD取引
の2種類の違いと特徴をご紹介します。
①現物取引
現物取引は、その名の通り「現物をそのまま」取引する方法。
SOXLが20ドルであれば1株20ドルで買う、普通の株取引のイメージですね。
証券会社の自分の口座に入っている資金の範囲でのみ購入することができます。
②CFD取引
CFD取引は、簡単に説明するとFXの株バージョンです。
FX | CFD | |
---|---|---|
対象 | 各国の通貨 (円、ドル、ユーロなど) | 通貨以外の株・投信・ETF・金属など |
最大レバレッジ | 25倍 | 10倍 |
SOXLは元々レバレッジがかかっている銘柄なので値動きが大きめですが、さらにレバレッジをかけて少ない資金で取引をすることが可能。
銘柄が持つ「ブル3倍」よりも大きな大きなリターンを狙えるメリットがある反面、リスクもついて回りますのでしっかりと理解した上で始めるようにしましょう。
SOXLは短期〜中期で値上がり益を狙いたい銘柄!
今回は、SOXLで億り人になれるか?という点にフォーカスしました。
SOXLは現在価格が下がっていること・半導体の需要は今後どんどん高まっていくことが予想されるので比較的狙い目である反面、経費率が高く分配金が期待できないためインカムゲインは期待できないと言えます。
ボラティリティが大きいため投資資金によっては億り人を目指すことも十分可能そうですので、資産を伸ばすためタイミングを見計らって上手に取り入れていきましょう。
コメント